マリーよ、泣くな(ベルトルト・ブレヒトの詩)

アイスラーを愛するマリーが歌う
ブレヒトの詩の世界

  • アーティスト:マリー・スーベストル
  • レーベル:INITIALE
  • 品番:INL-11
  • ジャンル:ジャンルクラシック声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:43:47

TRACK LIST

・ハンス・アイスラー(1898-1962):パルムシュトレム(1924)、Über den Selbstmord(自殺について)(1939)、Anrede an den Kran 'Karl'(クレーンを""カルル""と呼びかけることについて)(1929)、Vier Wiegenlieder für Arbeitermütter (働く母親のための4つの子守歌)、Spruch(格言)、Die Zuchthause Kantate(監獄カンタータ)、Lied einer deutschen Mutter(ドイツの母の歌)、Die Ballade von der 218(パラグラフ218によるバラード)、Ballade von der Judenhure Marie Sanders(ユダヤの娼婦マリー・ザンデルスのバラード)、Mutter Beimlein、Marie, weine nicht(マリーよ泣くな)
・グラシアーヌ・フィンジ(b.1945):Histoires de Monsieur Keuner(クーナー氏の物語)

マリー・スーベストル(ソプラノ)
フィオナ・モンベ(指揮)
マキシム・ジロー(フルート)
ジョセフィーヌ・ブザンソン(クラリネット、バス・クラリネット)
アントワーヌ・コンブルッツィ(クラリネット)
ロザルタ・ルカ(ヴァイオリン)
クレマン・バトレル=ジュナン(ヴィオラ)
ゴーティエ・ブルタン(チェロ)
ロマン・ルヴォー(ピアノ)
クレマン・ダルル(ピアノ)
録音:2020年1月13-17日

★マリー・スーベストルはパリ音楽院で声楽を学んだ逸材。20世紀および21世紀の音楽を中心に演奏活動を行っています。とりわけアイスラーの作品には愛着が強く、研究しています。アイスラーはシェ-ンベルクのもとで学びましたが、師とは訣別。労働運動や共産主義に系統し、詩人にして劇作家のベルトルト・ブレヒト(1898-1956)と政治的にも芸術的に友情を結びます。
1924年のパルムシュトレムは師に命じられて書き始めた「月につかれたピエロ」のような作品(パロディ)ですが、どこかにただようユーモアや気楽さは、すでに師とは違うことを示しています。続く作品も、詩のタイトルだけを見ていると不安になるようですが、その楽曲は映画音楽のような雰囲気のものあり、たいへん聴きやすいもので、アイスラーが師とは異なる道を歩んだことをあらためて感じる1枚です。さらに1作品、このディスクのために委嘱作曲された、現代フランス作曲家(やはりアイスラーを敬愛している)グラシアヌ・フィンジによる作品も収録。こちらもシュプレヒシュティンメ的要素もある作品ですが、独特の魅力を放ちます。アイスラーの魅力再発見の1枚です。

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