★1938年オーストリアのグラーツ生まれのハンス･グラニシュニクは、演奏家(ピアニスト、トランペッター)として、作曲家として、教育者として、そして、学者として、いずれにおいても一流の成功を修めたヨーロッパを代表する音楽家。26歳の時に、Neighboursを結成。アンソニー･ブラクストン、フレッド･アンダーソン、アルバート･アンゲルスドルフら、気骨溢れるクリエイターとレコーディングしたことでも知られ、また1980年から28年もの間NDRビッグバンドのコンダクターをつとめたことでも存在感を誇りました。
★本作は、ドイツのジャズ誌『JAZZthing』が立上げ、当IntuitionがコラボレートするEuropean Jazz LegendsシリーズCDの記念すべき第一弾作品。
★ベースには息子のハンス･グラニシュニク、トランペットに、ヨーロッパを代表するマンフレッド･ショーフを迎えた変則トリオ。60年代以降の先鋭的なフリーなインプロヴィゼーションを中心にしつつ、ジャズスタンダード“テイク･ジ･A.トレイン”や、室内楽的な響きが交わるところが、やはりヨーロッパ的。楽曲名は13トラックになっていますが、ほぼすべてが連なって一つの組曲のようになった画期的演奏です。