★定評あるアウディーテ・レーベルの「ファースト・マスター・リリース」シリーズ、こんどはルツェルン音楽祭でのジョージ・セル。ベストセラー輸入盤の国内初発売です。

★とくに「ドヴォ８」は今までこの曲の決定盤として評価が高いＥＭＩ録音（70年にチェコ・フィルと。セルの生涯最後のレコーディング）をも凌ぐ、気力充実の圧倒的名演！！セル芸術の集大成ともいえる円熟の極みの演奏！　緻密で明晰な演奏を作り上げるためには一切の妥協も許さない、極めて厳しいリハーサルがあったと想像できるほど完璧な演奏を聴かせてくれます。しかもステレオ優秀録音で、放送局マスターからのアウディーテのリマスタリングも極上。有名な第3楽章の抒情美あふれる旋律など、ふくよかに、瑞々しく、臨場感たっぷりと堪能できます。

★カップリングのブラームスでも、セルの気迫はクリーヴランド管弦楽団とのスタジオ録音（1957年、67年）を凌ぎ、冒頭から重厚かつ雄渾、構築のしっかりした劇場型の凄演を展開しています。録音もモノラルながら優秀で、求心力並びにインパクト強い音！ライヴならではの情熱がしっかり伝わってきます。

◆レコード芸術 2019年5月号 特選盤