★ARTWORK RECORDS移籍後初リリースとなる現代最高峰のピアニスト、ケニー・バロンのアルバム「The Source」が国内仕様盤にて登場。2024年グラミー賞(ジャズアルバム部門)ノミネートの話題作。
★60年のキャリアを通じて、バロンはバンドリーダーとして数多くのアルバムを録音し、サイドマンとしてもシーラ・ジョーダン、スタン・ゲッツ、ディジー・ガレスピー、バディ・リッチ、チェット・ベーカー、エルビン・ジョーンズ、フレディ・ハバード、ジョー・ヘンダーソン、ロン・カーター、ダイアン・リーブスなど多くのアーティストに参加。グラミー賞に11回ノミネート、バークリー音楽大学から名誉博士号を授与され、NEAの「ジャズ・マスター」リビング・レガシー賞、アメリカン・ジャズ・ホール・オブ・フェイム、ジャズ・ジャーナリスト協会による「ベスト・ピアニスト」に6回輝くなど、数々の賞賛を集めているリビングレジェンドである。
★本作は、「At The Piano」(1982年)以来、約40年ぶりのピアノソロ作。4曲のオリジナル曲と、デューク・エリントン、セロニアス・モンク、マイルス・デイヴィスなどの名曲を含む5曲のスタンダード曲が収録。
★アルバムは、バロンがエンヤ期に残したクインテット作品「What If」で幕を開ける。オリジナル版の実験的な味わいを88鍵の上で表現する圧巻の1曲である。そして続く2曲目にはデューク・エリントンの「Isfahan」だ。4曲目「Daydream」(同じくエリントンが作曲した)にも言えることだが、この2曲は今作全体における”休符”ともいえる、ブルージーでゆったりとした曲調が何ともたまらない。
★その他にもマイルス作曲の「Teo」や、セロニアス・モンクの「Well You Needn't」などもバロンの両手によって見事にアレンジされ、特に後者の曲での、あのモンクの跳ねるような雰囲気を絶妙に表現しているのが最高だ。そして作品を締めくくる2つのオリジナル曲「Sunshower」、「Phantoms」。随所にソロピアノのエゴを詰め込み、ケニー・バロン単体の経験値を大爆発させた一枚となっている。
★国内仕様盤は、杉田宏樹氏のコメントを掲載。