★グレゴリー・ダルタン率いる2012年結成の3人組ユニット、”ダルタン・トリオ”のデビューアルバム(2016年作)がフランスのレーベルKLARTHEからリリース。
★グレゴリー・ダルタンは、フランス出身のアコーディオン奏者。アコーディオンとバンドネオンを、バロック音楽から即興音楽まで幅広いスタイルで演奏する。
★セバスチャン・ジスベールは、フランス出身のドラマー。クラシックのキャリアと並行して、キューバ、アフリカ、インド..といった数多くの民族打楽器を自身のスタイルに取り入れている。
★ジュリアン・ドゥトゥは、1975年フランス/トゥールーズ生まれのベーシスト。独学でエレクトリック・ベースを始め、その後トゥールーズ芸術現代音楽アカデミーで学ぶ。ジャズと現代音楽に影響を受け、トゥールーズのファンク・グループGodzillaとも共演。
★今作では、ほとんどのメロディーラインをグレゴリー・ダルタンが弾いており、エレクトロな雰囲気を与えるセバスチャン・ジスベールの演奏や、正確なフレーズを展開するジュリアン・デュチュのビートも完璧といって良いほどの高いクオリティで作られている。
★今作は、メロディーを強調するために平行的にスタイルを変えていくのが特徴として挙げられる。ダルタンが、時々アコーディオンをメロディカに持ち替え、コーラスやメロディーをヴォイシングなしで演奏する点など、音楽的に非常に賢明であり、その結果、先進的で自由に満ちたアルバムに仕上がっている。