つかの間の幻影

望郷の思いと幻影を若きナターリヤ・ミルシテインが見事に表現

  • アーティスト:ナターリヤ・ミルシテイン
  • レーベル:MIRARE
  • 品番:MIR-548
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:77:38

TRACK LIST

①バルトーク:野外にて(全5曲)
②リスト:忘れられたワルツ第1番
③プロコフィエフ:つかの間の幻影Op.22(全20曲)
④リスト:忘れられたワルツ第2番
⑤アルズマノフ:ピアニスティックな世界第12巻Op.100~大気中/競争/ヴァルセット/見えない寺院
⑥同:ピアニスティックな世界第13巻Op.107~こんにちは! /柔軟な/消えるコラール
⑦同:ユーモアの境でOp.237~行進曲
⑧同:7つの民謡調Op.201~あるロシアの歌の思い出
⑨リスト:忘れられたワルツ第3番
⑩ショパン:3つのマズルカOp.63
⑪リスト:忘れられたワルツ第4番

ナターリヤ・ミルシテイン(ピアノ)Yamaha CFX使用
録音:2020年7月20-24日/ザーンダム音楽ホール(オランダ)

★1995年リヨン生まれのピアニスト、ナターリヤ・ミルシテイン。ヴァイオリニストの姉マリヤとのデュオで意欲的なディスクをリリースして注目されています。今回は小品集ですが、若さに似合わぬ世界観とこだわりを示します。
★ショパン、リスト、プロコフィエフ、バルトークらはいずれも異郷の地で活動しましたが、1944年生まれのワレリー・アルズマノフも1974年以来フランス在住、ナターリヤ・ミルシテインの両親もロシアからフランスに移住者で共通する思いがあります。加えて曲も作曲者思い出の音楽素材が多用され心の叫びをミルシテインが代弁するかのようです。
★メインはプロコフィエフの「つかの間の幻影」。全曲演奏も貴重ですが、原題のロシア語の「つかの間」が翻訳不可能なニュアンスを持っていて、同じ感覚の作品を集めたとのこと。ブックレット解説も自ら執筆するナターリヤ・ミルシテインならではの文学的解釈が興味津々です。
★ワレリー・アルズマノフはスターリンの暗黒時代に「人民の敵」とされた両親の流刑先コミ自治共和国で生まれ、レニングラード音楽院でサルマノフ(ムラヴィンスキーが熱心に紹介した作曲家)に師事。フランス人と結婚したことで1974年にフランスへ移りメシアンに師事しました。ロシアの民俗音楽やメシアン譲りのインド的な要素を盛り込んだ作風で、ここに収めたピアノ曲は近年教材として用いられています。

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