美しい旋律、多楽章、変奏曲
鍵盤曲とは一味違った魅力たっぷり
コンチェルト・イタリアーノのコンマス、
べゲルマンによる秀逸な演奏!
- アーティスト:ボリス・ベゲルマン、アルセナーレ・ソノーロ
- レーベル:OBSIDIAN
- 品番:OBSCD-720
- ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
- 価格:オープン価格
- 形態:CD
- 収録時間:68:36
美しい旋律、多楽章、変奏曲
鍵盤曲とは一味違った魅力たっぷり
コンチェルト・イタリアーノのコンマス、
べゲルマンによる秀逸な演奏!
D.スカルラッティ:ヴァイオリン・ソナタ集
D.スカルラッティ(1685-1757):ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.90 / ヘ長調 K.78 / ト長調 K.91
A.スカルラッティ(1660-1725):チェンバロのためのトッカータ第7番『フォリア・モデラート』
D.スカルラッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.89 / ト短調 K.88 / ホ短調 K.81
A.スカルラッティ:チェロと通奏低音のためのソナタ ニ短調 *
D.スカルラッティ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ニ短調 K.77 / イ短調 K.61
ボリス・ベゲルマン(ヴァイオリン)
アルセナーレ・ソノーロ
[アレクサンドラ・コレネワ(チェンバロ)、ルドヴィコ・ミナージ(独奏チェロ*)、クリスティーナ・ヴィドーニ(チェロ)]
録音:2020年2月3-5日/パドヴァ、サラ・デッラ・カリタ
★左右の手の交差や素早いアルペジオを駆使した、技巧的かつ華麗な単一楽章のチェンバロ・ソナタを大量に残したドメニコ・スカルラッティ。しかし中にはピアニスティックな定石書法が影を潜めた、旋律楽器と通奏低音バスの2声部を想起させるテクスチュアのソナタもあります。それがこのアルバムに収録された楽曲たちであり、譜面こそ鍵盤楽器で弾けるように記譜されいるものの、実はヴァイオリン・ソナタとして演奏できるように書かれたとされる作品群なのです。旋律にはヴァイオリンにふさわしい音域とフレーズが巧みに使われ、その表情の雄弁さはスカルラッティがヴァイオリン書法にもたいへん造詣が深かったことを物語っています。8曲中7曲が多楽章形式で、残り1曲(K.61)は変奏曲形式という、スカルラッティには珍しい形をとっているのも特徴です。
★こちらもあまり聴かれない、父アレッサンドロの器楽作品をカップリング。チェンバロ曲はラ・フォリア変奏曲で、ドメニコの変奏曲との比較が面白いです。チェロ・ソナタの旋律も美しく、親子そろってメロディの才が光っています。
★ボリス・ベゲルマンはモスクワ生まれ。チャイコフスキー音楽院卒業後にパレルモのスカルラッティ音楽院でバロック・ヴァイオリンを学び、優秀な成績で卒業。あらゆる古楽オーケストラでコンサートマスターやソリストを務め、2017年からはアレッサンドリーニ率いるコンチェルト・イタリアーノのコンサートマスター。また2014年にアンサンブル「アルセナーレ・ソノーロ」を設立し、DHMへのレコーディングで高い評価を得ました。