「闇から光へ」~1575-1577年、ペスト時代におけるヴェネツィアの悔悛音楽

コンチェルト・パラティーノならではの極上の響き
伝染病の猛威とその後の世界に響いたもの
嘆きと祈りに満ちたひどく美しい音楽

  • アーティスト:コンチェルト・パラティーノ
  • レーベル:PAN CLASSICS
  • 品番:PAS-1135
  • ジャンル:ジャンルクラシック音楽史/古楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:65:33

TRACK LIST

「闇から光へ」~1575-1577年、ペスト時代におけるヴェネツィアの悔悛音楽

アンドレア・ガブリエーリ(1532/33-1585):
O crux splendidior(8声)*
Nativitas tua, Dei genetrix virgo(7声)*
詩編31〈Beati quorum remissae sunt / Delictum meum / Tu es refugium meum / In camo et fraeno maxillas eorum〉(6声)**
Usquequo Domine(7声)*
Eructavit cor meum(6声)*[器楽演奏]
Deus, Deus meus, respice in me(10声)*

ロバート・キール(1952-):
ヴィジリア『闇から光へ』(2022)

ジョヴァンニ・ガブリエーリ(1557-1612):
Deus, Deus meus ad te de luce vigilo(10声)*

アンドレア・ガブリエーリ:
詩編6〈Domine ne in furore tuo / Quoniam non est in morte / Discedite a me〉(6声)**

ジョヴァンニ・クローチェ(1557-1609):
Miserere mei(6声)~『6声のための7つの悔悛詩篇(1599年、ニュルンベルク)』より

ジョヴァンニ・バッティスタ・グリッロ(d.1622):
Exaltabo te Domine(8声)~『宗教的コンチェルトとシンフォニー(1618年、ヴェネツィア)』

ジョヴァンニ・ガブリエーリ:
Jubilate Deo(8声)~『サクレ・シンフォニーエ(1597年、ヴェネツィア)』


* 『アンドレアとジョヴァンニによるコンチェルト集』(1587年、ヴェネツィア)より
** 『ダビデ悔悛詩篇』(1583年、ヴェネツィア)より

ブルース・ディッキー(コルネット、音楽監督)
ハナ・ブラシコヴァ(ソプラノ)

コンチェルト・パラティーノ
録音:2022年11月14-17日/アントワープ、AMUZ

★コルネットや、神の楽器トロンボーンの音色を基調とし、声楽と重ね合わせ天上の音楽を聴かせる名門アンサンブル「コンチェルト・パラティーノ」による美しいアルバム。声と器楽の絶妙な混じりあい、微妙な響きの無限のグラデーションを堪能できます。
★1575から1577年にかけて、ヴェネツィアはペストの猛威によって人口の3分の1を失うという大打撃を受けました。人々は伝染病の収束と神への感謝を祈念するために「レデントーレ教会」の建設をはじめ、1599年に教会が完成、当時最高の音楽家たちによる音楽が無事演奏されるに至りました。
★このアルバムはレデントーレ教会で響いた音楽の再現でありながら、現代のポスト・コロナにおける音楽の在り方をも考えさせるもの。2022年の新作であるロバート・キールの『闇から光へ』を収録し2つの時代を往来します。『闇から光へ』はコンチェルト・パラティーノに寄り添う編成で、響きもバロック語法を採り入れて書かれた楽曲。ひどく美しく、それでいて強い祈りを感じる作品です。ふたりのガブリエーリをはじめヴェネツィア・バロックの巨匠たちの音楽も絶品。嘆き悔みながらも光のほうへと進んでいく感覚がアルバム全体に流れていて感動的です。

ロバート・キール(1952-):ヴィジリア『闇から光へ』(2022)
https://soundcloud.com/bruce-dickey-1/kyr-virgil-from-darkness-into-light-excerpt

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