マウリシオ・カーゲル:アクースティカ

超前衛作曲家カーゲルの問題作「アクースティカ」が復活!

  • アーティスト:クレーフェルト、TAMシアター
  • レーベル:PRINTEMPS DES ARTS DE MONACO
  • 品番:PRI-036
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • その他の製品情報:DDD ディジパック仕様
  • 収録時間:75:11

TRACK LIST

マウリシオ・カーゲル(1931-2008):アクースティカ(1968-1970)
1. 第1バージョン(39'08)
2. 第2バージョン(36'03)

クレーフェルト、TAMシアター
テープ再生:マウリシオ・カーゲル
録音:2007年3月31日&4月1日/モンテカルロ春の芸術祭

★2009年にZig-Zag Territoireレーベルから発売されたものの、わずかな流通量で廃盤となってしまったアルバムが移行再発売!前衛音楽最先端に生きたカーゲルの名作『アクースティカ』。たいへんマニアックな内容ですので心してお聴きください。
★1931年のクリスマス・イブに生まれ、2008年9月18日に亡くなったカーゲル。この『アクースティカ』は、「音楽は沈黙から生まれ、沈黙へと還る」「音の発し手が音楽(楽音)として意識して発していれば、それは音楽である」といった、音楽というものを定義しようとする試みに対する挑戦のような作品。カーゲルの代表作とする人もいます。題名のとおり音響そのものを丸ごとデザインしたような世界で、あらゆるアコースティックな音が5人の奏者によって奏でられつつ、そのバックではあらかじめ収録された電子音のテープが断続的に流れるという作品。楽器は実に様々で、鍵盤のように調律・整頓されたカスタネット、親指ピアノ、さらには風船の口にトロンボーンのマウスピースをつけたものや、髪の毛をとかす櫛に薄い紙をあわせ、吹いたりこすったりして音を出す楽器、3ひねりくらいある「楽器」が登場します。これらの奏法指定が書かれた200ものカードがあり、奏者たちはそれを選んで相互即興のように様々に演奏していきます。聴いていて、歯に響く音や頭痛がしそうな音もありますが、それでも音の発信者は「音楽」として奏でているわけで、でも、これを音楽としてよいのか、と真剣に悩んでしまうような、「音楽とは何ぞや」という問題をあらためて考えさせられる、カーゲルから私たちへの永遠の挑戦状のような作品です。偶然性の音楽という要素を楽しむため、このアルバムでは2種の演奏(芸術祭で公開された演奏と無観客での演奏)が収録されています。テープ再生で最晩年のカーゲルが参加しているのも貴重です。
★50ページほどのブックレットには楽曲解説(仏英独)、譜面の一例、演奏時の写真をカラーで掲載しております。仏ディアパソン・ドール5受賞ディスク。

3770005867218

関連商品