来るべきもののこだま~ J・Sとの会話

ノルウェーの作曲家6人が選んだバッハの「チェロ組曲」から「想を得て」作曲
ノルウェーのチェリスト、グラーセルの集大成プロジェクト

  • アーティスト:エルンスト・シモン・グラーセル
  • レーベル:SIMAX
  • 品番:PSC-1380
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD
  • 収録時間:CD1:46:15 CD2:44:41

TRACK LIST

来るべきもののこだま~ J・Sとの会話

[Disc 1]
マグナル・オーム(1952–):来るべきもののこだま(Echoes of What Will Come)(バッハの《チェロ組曲第1番》から想を得て)
J.S.バッハ(1685–1750):無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV 1007 - 前奏曲
             無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調 BWV 1010 - アルマンド
レーネ・グレナーゲル(1969–):Der Bach an der Quelle(源としての小川)(バッハの《チェロ組曲第4番》から想を得て)
ビョルン・クルーセ(1946–):Ripensamento(熟考)(バッハの《チェロ組曲第2番》から想を得て)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV 1008 - クーラント
[Disc 2]
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV 1011 - サラバンド
アイヴィン・ビューエネ(1973–):Conversation with J.S.(J・Sとの会話)(バッハの《チェロ組曲第5番》から想を得て)
テレーセ・ビルケルン・ウルヴォ(1982–):Dancing Shades(踊る陰影)(バッハの《チェロ組曲第3番》から想を得て)
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV 1009 - ブレ第1番
      無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV 1012 - ジグ
オラヴ・アントン・トンメセン(1946–):PARASixTh(バッハの《チェロ組曲第6番》から想を得て)


エルンスト・シモン・グラーセル(チェロ)
[楽器 Cello: Francesco Ruggieri, Cremona, c.1680]

録音:2012年6月4日–6日、24日–25日 リス教会(オスロ、ノルウェー)
制作・録音エンジニア:ショーン・ルイス

★ノルウェーのチェリスト、エルンスト・シモン・グラーセル Ernst Simon Glaser(1975–)は、これまで、彼のために書かれた作品を数多く演奏してきました。この新しいアルバムは、『来るべきもののこだま - J・Sとの会話』と名づけた彼のプロジェクトの集大成です。バッハの音楽に今日の作曲家たちがどういうアプローチを見せるか。グラーセルの委嘱を受けたノルウェーの作曲家6人が、ひとつずつ選んだバッハの「チェロ組曲」から「想を得て」作曲した小品が、彼らにインスピレーションを与えたバッハの曲とならべて紹介されます。
★マグナル・オーム Magnar Åm(1952–)は、瞑想的気分の音楽で知られる作曲家です。《来るべきもののこだま》は、「作曲することは、わたしにとって、未来に耳を傾けること」と語る彼が、「それとわからないように」《チェロ組曲第1番》から素材を採り、「バッハを先取りして創った、時を結ぶ2車線道路」(アイヴィン・ビューエネ)。レーネ・グレナーゲル Lene Grenager(1969–)は、チェリストでもある作曲家です。彼女は《チェロ組曲第4番》を材料に採り、バッハ(小川)の組曲の異なる局面を3つの部分で探求する《Der Bach an der Quelle(源としての小川)》を作曲しました。ビョルン・クルーセ Bjørn Kruse(1946–)は、《チェロ組曲第2番》を聴いた後、《Ripensamento(熟考)》を作りました。「グラーセルがチェロを抱き、チェロで歌う姿を振り返って作ったイマジネーションの遊び」。書く、演奏する、聴くの「恋の三角関係」の大切さをあらためて示してみせたという作品です。
★テレーセ・ビルケルン・ウルヴォ Therese Birkelund Ulvo(1982–)の《Dancing Shades(踊る陰影)》は、「組曲は元は舞曲という理解」から出発した作品です。《チェロ組曲第3番》の楽章からの断片を引用して作曲。「作曲家にとってチェロは、曲をつくるのにもってこいの楽器。エルンスト・シモンの良く響く荘重で美しい音色からは、たくさんのインスピレーションをもらことができました」(ビルケルン・ウルヴォ)。アイヴィン・ビューエネ Eiving Buene(1973–)の《Conversation with J.S.(J・Sとの会話)》は、ノルウェー国立音楽大学を卒業したての彼が、エルンスト・シモンから委嘱されて書いた、初めてのソロ楽器のための音楽です。「(ソロ楽器の音楽は)どこにも隠れるところのない、作曲家にとってもっとも難しい仕事のひとつ」(ビューエネ)。
★オラヴ・アントン・トンメセン Olav Anton Thommessen(1946–)は、グレナーゲル、ビルケルン・ウルヴォ、ビューエネが国立音楽大学で教わった作曲家です。トンメセンの出世作とされる《グリーグのイ短調ピアノ協奏曲による序奏とマクロファンタジー》(Aurora ACD 4927)は、「過去の音楽と現在の音楽の対話」というコンセプトのノルウェーでの原点とみなされる作品です。バッハの作品のもつ即興、装飾、記譜の関係を探ったという《PARASixTh》は、〈前奏曲(Prelude)〉〈クーラント(Courante)〉〈幻想曲(Phantasie)〉〈ガヴォット2(Gavottte 2)〉の4楽章で書かれています。

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