50年代と今

ノルウェーの名手スタイン=エーリク・オールセン
ブローウェルとカステルヌオーヴォ=テデスコの《五重奏曲》を録音

  • アーティスト:スタイン=エーリク・オールセン
  • レーベル:SIMAX
  • 品番:PSC-1386
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:59:43

TRACK LIST

50年代と今

レオ・ブローウェル(1939–):五重奏曲(1957)(ギターと弦楽四重奏のための)
シェティル・ヴォスレフ(1939–):2つのギターと打楽器のためのトロイカ(2019)
マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ(1895–1968):五重奏曲 Op.143(1950)(ギターと弦楽四重奏のための)


スタイン=エーリク・オールセン(ギター)
[楽器 Guitar (Olsen): Daniel Friederich, made for him (No.821 Paris 2008)]
弦楽四重奏
【リカルド・オドリオソーラ(ヴァイオリン)マヤ・ハウゲン(ヴァイオリン)イルゼ・クリャヴァ(ヴィオラ)ラグンヒル・サンネス(チェロ)エギル・ハウグラン(ギター)トロン・イェルステン・ダーレ(打楽器)】
録音:2021年9月10日–11日、10月13日–15日、アイスヴォーグ教会(ベルゲン、ノルウェー)
制作:サイモン・キルン
録音エンジニア:アルネ・アクセルベルグ

★ノルウェーのギタリスト、スタイン=エーリク・オールセン(1953–)は、2019年に『パリ・リサイタル』(PSC 1361)をリリースしました。このアルバムは、日本の「現代ギター」、アメリカの「サウンドボード(Soundboard)」、フランスの「クラシックギター(Guitare Classique)」といった雑誌メディアに取り上げられ、高く評価されました。最新作『50年代と今』では、1950年代に作曲されたレオ・ブロウウェルとマリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコの「古典的」作品と、現代ノルウェーのシェティル・ヴォスレフの2019年の作品を演奏。「ヨーロッパでもっとも重要なギタリストのひとり」の新たな印象深い側面を見ることができます。
★レオ・ブローウェルの《五重奏曲》は、彼の最初期の作品のひとつです。シンコペーションのリズム、五音音階の反復音型といったアフロ=キューバンの影響が多くみられる「急緩急」の3楽章で書かれています。マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコの《五重奏曲》もギターと弦楽四重奏のための作品です。アンドレス・セゴビアからロサンジェルスの「ミュージック・ギルド」で演奏する室内楽曲として委嘱され、1950年の2月から3月にかけて作曲されました。「部分的にネオクラシカル、部分的にネオロマンティックな、旋律豊かで穏やかな作品」(カステルヌオーヴォ=テデスコ)。最初と「フィナーレ」の「アレグロ」楽章が、「アンダンテ・メスト」と「スケルツォ」の2つの楽章を挟む構成で書かれています。
★シェティル・ヴォスレフは、オールセンが1973年から1977年にかけて音楽理論を教わった、ベルゲンの作曲家です。このころからコラボレーションが始まり、2015年には《ギター五重奏曲》や《フルート、ギターと弦楽オーケストラのための二重協奏曲》などヴォスレフの曲だけのアルバム『SEONVEH』(PSC 1339)を作りました。《2つのギターと打楽器のためのトロイカ》は、2019年に書かれた最新のコラボレーション作品です。オールセンから「2つのギターと打楽器」を提案されたヴォスレフは「ロシアのトロイカがインスピレーションとして『浮かんだ』」と語っています。『パリ・リサイタル』のエギル・ハウグランと、ベルゲンのアンサンブル「BIT 20」の打楽器奏者トロン・イェルステン・ダーレ の共演による、初録音の作品です。
 ブローウェルとカステルヌオーヴォ=テデスコの《五重奏曲》では、ベルゲン在住の音楽家による弦楽四重奏が共演。アルバムのセッションは、2021年の9月から10月にかけてベルゲンのアイスヴォーグ教会で行われました。『パリ・リサイタル』と同じサイモン・キルン の制作、アルネ・アクセルベルグの録音エンジニアリングです。

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