★モンゴ・サンタマリア、デイヴ･ヴァレンティンといったラテン･フィールドのアーティスト、ソニー･ロリンズ、チェット･ベイカーといったジャズ界の巨匠、自らのルーツとジャズを融合させオリジナルな音楽を創造したガトー･バルビエリ。そうしたアーティストと共演し、信頼されてきたアーティスト、ビル･オコンネルの最新作品。
★これらの活動歴をもちつつ、日本での知名度は決して高いものではありませんが、この数年は連続して、コットン･クラブで公演。ジャズのイディオムと、ラテンの熱さ、人としての温かみに溢れるサウンドでオーディエンスを沸かせています。
★本作は、ラテン･ジャズ・オールスターズでの新作。来日メンバーとしても名を連ねたリッチー･バーシェイを始め、フロントには人気トロンボニスト、コンラッド･ハーヴィク、そしてビッグ･バンドの世界で活躍するスティーヴ･スレイグルも参加する強力布陣。サルサなど強力なラテン･ビート、心を浮き立たせるメロディが混然一体となった充実の一作。特に、ラテンのリズムで、スキャットまでをもフィーチャーした、ウェイン･ショーターの名曲（マイルス･デイヴィスのクインテットのタイトル曲でもある）＜ESP＞の演奏は、強力。そのアイディアにも改めて脱帽です。