■オスロに存在する重量系地下シーンの申し子=Outer Limit Eatersの初作品！
■北欧系と聞いてよく思い浮かべるのは「浮遊感溢れる美しいサウンド」というアレですが、一方で北欧音楽にはデスメタル / パンク・ハードコア / ノイズロックといったヘヴィなシーンがあるのもまた確か。本作の主役であるOuter Limit Lotusはそれらのシーンの暗いムードを引き継ぎながらハイブリッドさせた特異な音楽性を持っています。
■冒頭から既に重く暗鬱なサウンドが炸裂！地を這うようなリズムをベースに、Swansを彷彿とさせるミニマルかつ執拗に繰り返されるビートとフレーズが展開、呪術的なボーカルのスタイルがそこに乗ってどんどんと音楽を"重く"していく…その手腕はさすがデスメタルの北欧という感じではありますが、これらが単にメタリックなフレーズという訳でもない辺りがまたその独自性を象徴しています。この不可思議なサウンドから新しい北欧シーンの芽吹きを感じることは簡単であること間違いなし！