★ルベン・ブレイズはパナマが生んだ偉大なるサルサ歌手であり、作詞作曲家、俳優、政治家としての顔も持つ、常に挑戦を続ける、ラテン音楽のスーパー・スターである。
★70年代、ファニアレコードからのデビューから始まって、サルサ=ラテン音楽を世界に知らしめた功績はあまりに偉大である。
★そして本作。構想は10年前からスタート。ルベンがこれまで発表した楽曲と、スペイン語圏の人々の心に深く刻まれている、リスペクトすべき情熱の音楽、タンゴを結び付けることによる、新たな表現の可能性。さらに、広くラテン・アメリカ及び世界へ自分の音楽を届けたい。そんな思いから、長年の友人関係にあった、アルゼンチンの名高いタンゴ作曲家、アレンジャーであるカルロス・フランゼッティとのコラボレーションにより、遂に2010年、ブエノスアイレスにて録音開始。以降、2011年にかけて制作されたアルバムとなっている。
★ドラマティックにスタートする、アルバム1曲目は録音でも最初に手掛けた「Paula C」(オリジナルは79年）。見事にサルサのリズムがタンゴのそれに変わっており、アレンジも自然で必然、楽曲にふさわしいものになっている。これを聴くだけで、本アルバムの成功を確認させるに値するだろう。形式にこだわったタンゴではなく、まるで映画をみるようなドラマティックで、ルベンの人生そのものが投影されたような雄大な音楽作品に仕上がっております。