Peace

マット・ピアソン・プロデュース?ダイナ・ステファンス新作
ブラッド・メルドウ,ジュリアン・レイジ,ラリー・グレナディア,エリックハーランド
完璧な布陣!秋の夜長にぴったりのバラード集

  • アーティスト:Dayna Stephens
  • レーベル:SUNNYSIDE
  • 品番:SSC-1399
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Dayna Stephens / Peace

1. Peace(Horace Silver)
2. I Left My Heart in San Francisco(George Cory, Douglass Cross)
3. Zingaro(Antonio Carlos Jobim)
4. The Good Life(Sacha Distel)
5. The Duke(Dave Brubeck)
6. Brothers(from the Mission)(Ennio Morricone)
7. Deborah’s Thema(from Once upon a Time in America)(Ennio Morricone)
8. Oblivion(Astor Piazzolla)
9. Body & Soul (Edward Heyman, Robert Sour, Frank Eyton, Johnny Green)
10. Two for the Road(Henry Mancini)
11. Moonglow(Will Hudson, Irving Mills, Eddie DeLange)

メンバー:Dayna Stephens(sax), Brad Mehldau(p), Julian Lage(g), Larry Grenadier(b),
Eric Harland(ds)
Produced by Matt Pierson

★1978年生まれ、アル・フォスターや、ケニー・バロンといった今や、レジェンドというべきアーティストに抜擢されてきた一方、アンブローズ・アキンムサリ(82年生)、テイラー・アイグスティ(84年生)といった同世代アーティストと、シリアスに音楽をクリエイトしてきたことで、大きな注目を浴びるダイナ・ステファンスの最新作品。
★オランダのCriss Cross からも作品をリリースする一方、Sunnysideでの第一弾作品『That Nepenthetic Place』は上記のアイグスティやアキンムサリ、そしてグレッチェン・パラート, ジャリール・ショーら長年の朋友らを迎えた作品で話題になったものでしたが、Sunnysi deレーベル第二弾は、その対極を行く意味で、また注目です。
★プロデューサーには、マット・ピアソンを迎え、ピアノにはブラッド・メルドー。ベースにはメルドウの紹介によりラリー・グレナディア。ドラムには、ステファンズのファースト・アルバムにも参加し、グレナディアとは名コンビであるエリック・ハーランド。そこに、まだティーンエイジャーであった頃から、ステファン自身も畏敬の念を抱いたというジュリアン・レイジが参加するという超豪華な布陣。しかもこのメンバーで、バラードに絞った作品なので、強いコンセプトを感じさせるものといえます。
★作品は、このメンバーだからこその、思慮に富み、美しいサウンド。期せずして、トリビュートとしての意味合いも加わった、ホレス・シルヴァーの名バラード“Peace”に始まり、カルロス・ジョビンにピアソラ、ジャズ史上の隠れた名作曲家ブルーベックなどによる巨匠の残した楽曲を描き上げるサウンドは、< 端正>で折り目正しいものがあります。しかし、この端正さは豪華メンバーが集まったからだけではないでしょう。
★楽曲によって、ステファンスは、ソプラノ、テナー、バリトンと、持ち替え演奏。中でもM4の“ザ・グッド・ライフ”は、ドラムレスとして豊かでのびやかな音空間を創ることに成功。また白眉なのは、2つのモリコーネ・ナンバーで、“ザ・グッド・ライフ”同様にドラムを排した“ブラザー”は、ゴスペル的な哀愁をソプラノで優雅に響かせており、『ワンス・アポン・ナ・タイム・アメリカ』の“デボラのテーマ”では、楽曲が湛えたノスタルジックなメロディを哀歓深く演奏。繊細なメルドウのピアノ、スペイシーな音色でノスタルジーをかきたてるレイジのギター、懐深くつづるステファンスのテナー、そして寄り添うべースとドラム・・・。またトニー・ベネットのヴォーカルで知られるM2や4のようなナンバーも注目です。
★秋の夜長のバラード集。キリっとした空気に染みる作品です。

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