With Love And Sadness

コロナ禍が生んだドラマティックな組曲。
注目のドラマーが最高峰のメンバーと共に、“現実”を綴る!!

  • アーティスト:Matt Slocum
  • レーベル:SUNNYSIDE
  • 品番:SSC-1648
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

Matt Slocum / With Love And Sadness

1. Prelude 4:53
2. First Light 5:20
3. An Evolving Alliance 7:25
4. End Of The Season 6:26
5. Precipice 8:28
6. An Abandoned Illusion 1:17
7. America Revisited 4:31

メンバー:
Walter Smith III (ts), Taylor Eigsti (p, Fender Phodes), Larry Grenadier (b),
Matt Slocum (ds)
Recorded by James Farber at Sear Sound, New York, NY / 30 June 2021

★ジェラルド・クレイトン、ラリー・グレナディアと緻密な音世界を展開した力作『Sanctuary』(LPでも発売)から、早3年。現代ジャズ界有数のドラマー/コンポーザー、マット・スロカム(1981年生まれ)の最新作が登場。本作はグレナディアに加え、ケンドリック・スコット“オラクル”でも活動するテイラー・アイグスティ、『In Common』二部作でさらに評価が高まるウォルター・スミス三世を迎えたカルテット編成。最高峰のメンバーと共に、さらに磨きのかかったサウンドを楽しませてくれます。
★マットは西海岸で活動を開始し、ピーター・アースキン(元ウェザー・リポート)、ジョー・ラバーベラ(元ビル・エヴァンス・トリオ)らに師事した後、2007年に活動拠点を東海岸に移しました(現在はニュージャージー州在住)。ウィントン・マルサリス、シェイマス・ブレイク等のベテランからサラ・ガザレク、ラーゲ・ルンド、リンダ・オーら数多くのミュージシャンと共演を重ねています。影響を受けた作曲家はデューク・エリントン、ビリー・ストレイホーン、ウェイン・ショーター、トム・ハレル、デイヴ・ホランド、アラン・パスクァ、ドビュッシー、ラベル等。色彩感豊かなメロディ・ラインと、生き生きとしたインプロビゼーションの共存も、このアルバムの大きな聴きどころといえましょう。
★収録曲全7曲はそれぞれ独立したモチーフでありつつ、“愛と悲しみと共に”(『With Love and Sadness』)という組曲を構成しています。マットは新型コロナウイルス禍による演奏活動自粛中、妻と旅行に出ていたときに、組曲の構想を思い浮かべたそうです。「『With Love and Sadness』には、旅の間に私が考えたことの変遷がまとめられている。楽曲のほとんどは楽観的な視点から遠ざかっているけれど、ある種の盲目的な希望を捨ててはいない。「Prelude」(M-1)で紹介されたメロディが組曲全体を通して展開されていて、最終楽章となる「America Revisited」(M-7)はパット・メセニーの「Is This America?」にインスパイアされている。彼はハリケーン・カトリーナの余波に対する音楽的応答としてこの曲を書いたが、それから約15年が経った現在、私たちの社会が大きな進歩を遂げたとは思えない」、そうマットは語っています。
★録音は、現代ジャズにとってなくてはならない名エンジニアのジェームス・ファーバーが担当。レコーディング、ミキシング、マスタリングの工程をすべてアナログで行ない、今夏ごろにはLPとしての発売も予定されているとのこと。マットの思索的な作曲やドラミングに、さらなる注目が当たることが間違いないでしょう。

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