Folia: The Music Of Egberto Gismonti

エグベルト・ジスモンチの楽曲を本人をゲストに迎え
気鋭の編曲家ガイア・ウィルマー率いるラージアンサンブルが演奏

  • アーティスト:Gaia Wilmer Large Ensemble
  • レーベル:SUNNYSIDE
  • 品番:SSC-1677
  • ジャンル:ジャンルジャズ
  • 価格:オープン価格
  • 形態:2CD

TRACK LIST

Gaia Wilmer Large Ensemble / Folia: The Music Of Egberto Gismonti

1.Folia
2.Em Família
3.7 Anéis
4.Bianca
5.Infância
6.Lôro
7.Karatê
8.Maracatu
9.Cego Aderaldo
10.Baião Malandro

メンバー:
Special Guests
Gabriel Grossi(harmonica), Jaques Morelenbaum(cello), Egberto Gismonti(piano)

Maiara Moraes(reeds), Aline Gonçalves(reeds),Fernando Trocado(reeds), Rui Alvim(reeds), Gustavo D'Amico(reeds), Joana Queiroz(reeds), Henrique Band(reeds), Bruno Soares(trumpet), Diego Garbin(trumpet), Gilson Santos(trumpet), Pedro Paulo Junior(trumpet), Rafael Rocha(trombone), Everson Moraes(trombone), Jonas Hocherman(trombone), Leandro Dantas( bass trombone), Luciano Camara(guitar), Rafael Martini(piano & accordion), Mayo Pamplona(bass), Lourenço Vasconcellos(drums)
Recorded at Comep, São Paulo, by Adoniar Junior and at Visom Studios, Rio De Janeiro, by Guido Pera

★エグベルト・ジスモンチの楽曲を、本人をゲストに迎え、ラージアンサンブル編成にて演奏!ブラジリアンミュージックファン、ジャズファン双方とも聴きごたえ抜群の1枚。
★ブラジル南部の都市フロリアーノポリス出身のガイア・ウィルマーは、国際関係学の学位を取得した後、音楽への情熱を追求するためにリオデジャネイロに移住。木管アンサンブルCorações Futuristasのアルトサックス奏者の代役を依頼されるが、このグループでジスモンチと定期的にコラボレーション、演奏する機会を得る。彼女はジスモンチの目に留まり、すぐに友情に発展(彼は後に、彼女のバークリー大学への出願に推薦状を書くことになる)。4年後、ボストンに移り住み、バークリー音楽院とニューイングランド音楽院(NEC)に在学中、オクテットでボストンとニューヨークで演奏会を開催。
★NECで修士号を取得する間、ジスモンチの曲を大編成のアンサンブル用に編曲し始める。いくつかの編曲を終えたウィルマーは、ブラジル文化センターから助成金を受け、2018年にジスモンチの70歳の誕生日を記念した一連のコンサートで、 ハーモニカの魔術師ガブリエル・グロッシと、かつてジスモンティとコラボレートしたチェリスト/アレンジャーのジャック・モーレンバウムら他の6人の特別ゲストとともに招待を受け、ブラジル国内の4都市で12公演を回り、その後すぐにサンパウロで本作録音へと漕ぎつけたのである。
★ジスモンチの音楽は、これまで多くの音楽家が演奏してきたが、ウィルマーはユニークな方法で曲を自分のものにしたいと考え、まず自分が本当に好きな曲を選ぶことから始めた。多くの曲が彼女のお気に入りのアルバム『Em Familia』(1981年)から選ばれている。
★ウィルマーがNEC在学中に書いた最初の編曲であるM-3は、遊び心のあるリズムの実験と絶妙な再ハーモナイズによってジスモンチのピアノをより際立て、最後に編曲された M-7はブラジル北東部の伝統的カーニヴァル音楽であるフリーヴォのリズムとジスモンチの華麗なピアノ、そしてブラジルのビッグバンドの典型的なサウンドを駆使して圧倒的な存在感を放つ。M-9は、ジスモンチと作曲家のルイス・ゴンザーガがブラジル北東部のとある盲人のために全く同じタイトルの曲を作曲したものだが、中近東の要素を持つ前者と、バイヨンのリズムを持つ後者を上手く組み合わせることに成功している。
★エグベルト・ジスモンチへのラージアンサンブルでのトリビュートとして、伝説の作品を称え、それをさらに発展させてみせた手腕は流石の一言。既存の作品に対する愛と感謝の気持ちを、大所帯のアンサンブルによるエキサイティングで楽しい作品に見事に再構成した。ジスモンチも、「この音楽は、まさに彼女自身の再作曲である」と太鼓判を押す逸品。

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