★アーチー・シェップ、キップ・ハンラハンらのサイドメンとして活躍したブランドン・ロス率いるアンサンブルによる最新アルバム『Off The End』がサニーサイド・レコードからリリース。
★ブランドン・ロスは、1955年、アメリカ/ニュージャージー生まれのジャズギタリスト。ヴァイオリン奏者のリロイ・ジェンキンスの下で仕事をしたのち、1970年代後半にアーチー・シェップやマリオン・ブラウンと共演を果たす。1998年には、現在も親交の深いベーシストのメルヴィン・ギブス、ドラマーのJ.T・ルイスはトリオを結成し、現在もコンサートやレコーディングを続けている。
★今作『Off The End』では、ブランドン・ロス(ギター、ヴォーカル)に加えて、”ファントム・ステーション”のメンバーとして、グラハム・ヘインズ(コルネット、エレクトロニクス)、デヴィッド・ヴィレレス(キーボード、ピアノ)、JTルイス(ドラムス)、ハーデッジ(サウンドデザイン)という素晴らしいミュージシャンたちが参加し、最高品質のセッションが収録。
★デザイン・アーティストのハーデッジは、今作の”ミソ”ともいえる。ハーデッジの繰り出す音は、集団の創造性を新たな目的地へと押し上げ、冒険的で未知の音楽の世界へと導く。また、ファントム・ステーションの背後にあるアイデアは、ジャンルや既成の音楽的アイデアにとらわれることなく、オープンな音楽的会話と瞬時の音楽制作ができる「個人主導型」アンサンブルを実現させることが根本にある。この合わさった成果のひとつが今作に繋がった。これらが今日の音楽界にもたらす影響というものは計り知れないが、間違いなく明らかにポジティブなものを全リスナーに与えることだろう。