ルイス・アントゥネス・ペーナ(1973-):エレクトロニクス作品集

楽器、声、電車の騒音や冷蔵庫の唸りまでを音楽素材とした
摩訶不思議な音響世界

  • アーティスト:ヴァレリオ・サンニカンドロ
  • レーベル:WERGO
  • 品番:WER-6416
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:77:48

TRACK LIST

ルイス・アントゥネス・ペーナ(1973-):エレクトロニクス作品集

1. カフェイン
2. あわただしく、カンタービレ
3. 絨毯の上の男
4. K-U-L-T
5. 反響する詩の解剖
6. 石の3つの絵
7. ノイズと血の断片

① - ⑦ルイス・アントゥネス・ペーナ(エレクトロニクス)
①アンサンブル・アサミシマサ、⑦アンサンブル・モザイク
②エディクソン・ルイス(コントラバス)、③リタ・レッドシューズ(声)
③⑥ヌーノ・アローソ(打楽器)、④パヴロス・アントニアディス(ピアノ)
⑤マファルダ・デ・レモス(声)、ファビアン・サトラー(語り)、アレキサンダー・ベレズニー(サクスフォン)、
マーティン・フォン・デア・ハイト(ピアノ)、ヴァレリオ・サンニカンドロ(指揮)
録音:①2015年6月11-13日、② - ⑦2013年9月23-27日

★ポルトガルの作曲家、ルイス・アントゥネス・ペーナのエレクトロニクス作品集。従来の音楽に使われてきたような楽器の音や声も、冷蔵庫のかすかな唸りや電車内の音の録音など日常生活中の騒音も、同じく音楽の素材として扱い摩訶不思議な音響世界を作り上げるアントゥネス・ペーナのシュールな音楽が詰まっています。
★「あわただしく、カンタービレ」は、コントラバスとエレクトロニクスの作品。「歌うように」という意味の音楽用語「カンタービレ」とはとても似つかわしからぬこの曲は、弓の木の部分で弦を叩く弦楽器の特殊奏法「コルレーニョ」が曲の全体を占め、それがエレクトロニクスで増幅されることで雨だれのような効果をあげています。「石の3つの絵」で楽器として使われるのはなんと花崗岩。花崗岩同士をこすり合わせることで生じる澄んだ高音からざらりとした音まで、石が生み出す多様な質感の音が素材となっています。花崗岩の可能性に魅せられた打楽器奏者、ヌーノ・アローソの委嘱により書かれ、このディスクでもヌーノ・アローソ演奏が演奏しています。「ノイズと血の断片」は作曲者の試みが詰まった作品。体の中を巡る血液や心拍をノイズやバスドラムで表した「自身の中(1曲目)」や、奏者全員がシンバルをヴァイオリンの弓で奏する「自制と力のほぼ完ぺきなバランス(2曲目)」、そしてクジラの鳴き声のような低音からあらかじめ録音された鳥の声に移行する「言うに言われぬ赤(5曲目)」など、全6曲からなる創意に満ちた作品です。
★楽音とノイズの違いを越えて「何が音楽で何が音楽でないのか、境界を探究する」というアントゥネス・ペーナのエレクトロニクス作品。そんな曲の数々の異界への誘いに身を任せてみてはいかがでしょうか。

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