ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):交響曲集

ヘンツェの初期の交響曲&最後の交響曲

  • アーティスト:マレク・ヤノフスキ
  • レーベル:WERGO
  • 品番:WER-6725
  • ジャンル:ジャンルクラシック現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD

TRACK LIST

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェ(1926-2012):交響曲集
・第2番 大オーケストラのための(1949)
・第10番 大オーケストラのための(1997-2000)
マレク・ヤノフスキ(指揮) ベルリン放送交響楽団
録音:2012年8月28-29日(第2番)、2013年6月12-14日(第10番)

★ヘンツェの初期の交響曲と、最後の交響曲集。第2番はヘンツェが12音技法を用いた最初の大きな作品で、当時の現代音楽の最高の解釈者のひとりであった指揮者ヘルマン・シェルヘンに献呈されています。とはいえ、メロディ的な部分など随所に調性音楽的な部分も見られます。第1楽章冒頭のトロンボーンとハープによる静かな和音がこの交響曲全体の性格を示しています。ヘンツェ自身この作品を「冬の音楽、灰色で薄暗い。」と述べています。終楽章のクライマックスではJ.S.バッハのカンタータ第1 番《輝く暁の明星のいと美わしきかな》のコラールの引用も見られます。最後も半音階的な12 音技法で書かれていますが、不思議と調性感も持ったまま曲は幕となります。 第10番は第2番から約50年の時を経て書かれたもの。第7番では「ドイツ的なもの」を追求し、第8番はベートーヴェン同様、明るくテンポのよいものを書き、そして第9番もベートーヴェン同様合唱を含みます(その歌は歓喜の内容ではなく、7人の囚人が強制収容所から逃げ出そうとする物語)。 この第9番が完成する前に、第10番をヘンツェに発注したのはラトルでした。その発注時に「(ラトル)自分自身を反映させたポートレイトのような作品を」と述べたとヘンツェは回想しています。とはいえ作品はラトルを描いたというよりも、何か絵画のような雰囲気となっています。第10番は2000年に完成し、1999年に亡くなったヘンツェのパトロンの一人、パウル・ザッヒャーの「思い出に」ささげられています。第1楽章は2000年3月にラトルによって初演されました。
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