★endorphinsは、オランダのユトレヒト出身のThomas Heijmansのペンネーム。90年代後半からこの名義で電子音楽を制作している。古くからのエレクトロニカの先駆者たちと現行のエレクトロニック・ミュージックの両方に愛着を持ち、映画的な感性と組み合わされたサウンドは、実験的なニュアンスを持った明確なメロディーが特徴的。
★endorphins名義の他にも、過去にはグランプリ・オブ・オランダを受賞したQuick & Briteや、エレクトロニカ・メタルのL'Enferの一員として音楽をリリース。ヴィデオジョッキーとしても活動し、ファウンド・フッテージ・ムービーナイトのホストを務め、ビデオミックステープやミュージックビデオを制作。また、超自然現象をテーマにしたオランダのポッドキャスト「het Dwaallicht」の共同ホストも務めている。
★本作はインストゥルメンタルではあるものの、70年代／80年代初頭の映画に大きくインスパイアされており、ノスタルジア、悲しみ、アイデンティティ、ハントロジー、オカルト、スーパーナチュラルなどのテーマを扱っている。10年以上かけてレコーディングされ、既存の映像を新たな物語に再構成したビジュアル・アルバムと一緒にリリース。ザラザラでレトロな質感の電子音がたまらなく心地よい。