『フィンランドのピアノ作品集』

フィンランド生まれの作曲家
ハンニカイネン、メリカント、シベリウスのピアノ作品集

  • アーティスト:テルヒ・ドスタル
  • レーベル:HAENSSLER
  • 品番:HC-23048
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • その他の製品情報:DDD
  • 収録時間:73:32

TRACK LIST

『フィンランドのピアノ作品集』

イルマリ・ハンニカイネン(1892-1955):
①気まぐれな変奏曲 Op.19(1923-24)
②3つのかわいいワルツ【ⅰ.クワジ・アレグレット/ⅱ.アレグレット・グラツィオーソ/ⅲ.アンダンテ・エ・ルバート】Op.17~ピアノのための

③アーレ・メリカント(1893-1958):6つのピアノの小品【ⅰ.メロディ/ⅱ.パン/ⅲ.即興曲/ⅳ.夢/ⅴ.スケルツォ/ⅵ.月の光】Op.20(1919)

ジャン・シベリウス(1865-1957):
④3つのソナティナ【第1番 嬰ヘ短調/第2番 ホ長調/第3番 変ロ短調】Op.67(1912)
⑤フィンランディア Op.26(1899 rev.1900)~ピアノのための

テルヒ・ドスタル(ピアノ)
セッション録音:2022年10月12&13日、10月19&20日/ベルリン=ブランデンブルク放送(RBB)、ザール3、ベルリン(ドイツ)

★テルヒ・ドスタル(1978-)は、フィンランドのピアニスト。シベリウス・アカデミでエーリク・T・タヴァッシェルナ、マッティ・ラエカッリオ、イタリアのイモラ国際ピアノアカデミーでボリス・ペトルシャンスキーに学びました。ブラームスを中心とする幅広いレパートリーをもち、ソリストとして、NIXピアノ四重奏団のメンバーとして活動しています。
★この『フィンランド・ピアノ作品集』は、『フィンランドの印象』(Alba / ABCD-514)につづく彼女のソロ・アルバム第2作です。ロマンティシズムと印象主義のスタイルのピアノ曲と歌曲で知られるイルマリ・ハンニカイネンは、《2つのバラード》や《印象》といった小品が前のアルバムで演奏されていました。《気まぐれな変奏曲》は、彼が手がけた規模の大きい作品のひとつ。「アンダンテ・ミステリオーソ」の「オリジナル主題」と19の変奏曲で書かれています。《3つのかわいいワルツ》は、《印象》と並んで人気のある小品です。優雅でメランコリックな「クワジ・アレグレット」、「ショパンとおそらくスクリャービンのエコー」が聞こえる「アレグレット・グラツィオーソ」、「ジャズ風の不協和音」も使われる「アンダンテ・エ・ルバート」の3曲。
★アーレ・メリカントは、20世紀フィンランドでもっとも重要な作曲家のひとりに挙げられます。ライプツィヒでマックス・レーガーに学び、ナショナル・ロマンティシズムが一般的だった1920年代、当時の聴衆と批評家から「反動的」と受け取られる作品を発表。人気作曲家だった父オスカルに助けられながら、作曲活動を続けました。《6つのピアノの小品》は、彼が後期ロマンティシズムのスタイルを離れ、反動的な作風に移る前、1919年に出版された作品です。ドビューシーやラヴェルの姿もうかがわせる印象主義とネオクラシシズムの音楽は、アーレ・メリカントを有名にした管弦楽曲の陰に隠れた名品とみなされています。
★シベリウスの《3つのソナティナ》は、交響曲第4番の翌年に書かれた作品です。「交響曲作家シベリウス」の手になるとわかる《第1番 嬰ヘ短調》、3曲のうちでもっとも陽気で明るい《第2番 ホ長調》。《第3番 変ロ短調》は、シベリウスが、後の交響曲第5番にみられるのと同じ「形式の革新」を探っていたことを指摘されている作品です。動機的につながりのある3つの楽章で構成され、「葬送行進曲」のような第2楽章「アンダンテ」と「バロックのジグ」を思わせる第3楽章「アレグレット」は「ひとつの楽章」に融合されていたかもしれないと言われています。
★《フィンランディア》は、シベリウス自身によるピアノ編曲版による演奏。ブックレットの曲目解説(ドイツ語・英語)は、テルヒ・ドスタルが執筆しました。

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