ドビュッシー&ストラヴィンスキー

気鋭のピアノ・デュオ ガイスター・デュオ
完璧な技巧と驚異的に色彩豊かな音色による
ドビュッシー、ストラヴィンスキー

  • アーティスト:ガイスター・デュオ
  • レーベル:MIRARE
  • 品番:MIR-656
  • ジャンル:ジャンルクラシック器楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • 収録時間:59:00

TRACK LIST

ドビュッシー(1862-1918):
・6つの古代墓碑銘
・牧神の午後への前奏曲【モーリス・ラヴェルによる4手連弾版、1910年】
ストラヴィンスキー(1882-1971):ペトルーシュカ(作曲者自身による4手連弾版)

ガイスター・デュオ〈マニュエル・ヴィエイヤール(プリモ)、ダヴィド・サルモン(セコンド)〉
録音:2022年4月26-28日、ベルリン、エルベルク教会・トーンストゥディオ、ドイツ

★フランスのピアノ・デュオ、ガイスター・デュオが20世紀初頭の作品を録音しました。彼らは2021年のミュンヘン国際コンクール・ピアノ・デュオ部門で優勝、一躍世界の注目を集めている気鋭のデュオです。
★ドビュッシーの6つの古代墓碑銘(エピグラフ)はドビュッシーの友人ピエール・ルイスの詩集『ビリティスの歌』の朗読を伴走するための付随音楽として、1890年にもともとフルート、チェレスタ、ハープのために書かれましたがこれは演奏されず、1914年にピアノ連弾曲として完成されました。ドビュッシーのギリシアへのあこがれが込められた作品で、それぞれの詩の世界が巧みに描きだされています。
★ラヴェルは≪牧神の午後への前奏曲≫の初演の場に居合わせました。牧神にはドビュッシー自身による2台ピアノ用編曲版もありますが、ラヴェルがこの作品を4手連弾版に編曲したのは1910年(もしかしたらドビュッシーはそのことを知り、演奏もしたかもしれません)。管弦楽の魔術師ラヴェルは、管弦楽の音色をピアノに落とし込んで表現することにも非常な才能を持っていた証といえる作品です。ガイスター・デュオの演奏はオーケストラのよう。ピアノ1台から描きだされる美の世界は圧巻です。
★≪ペトルーシュカ≫は作曲者自身による4手連弾版。ストラヴィンスキーは≪ペトルーシュカ≫をもともとピアノ協奏曲として構想、1911年にバレエ・リュスのためにピアノも活躍する管弦楽によるバレエ音楽に仕立てますが、平行してピアノ4手版も作っていました。ストヴィンスキーはふだんより、作曲の際ピアノを用いていたといいますから、この2台ピアノ版は、管弦楽版のピアノ・リダクションというよりもむしろもともとのストラヴィンスキーのアイデアをより生々しく感じることのできる版かもしれません。ガイスター・デュオのふたりは管弦楽版の響きも丹念に研究しつつも、ピアノから信じられないくらいに豊かな響きを、驚異的な精確さ、かつエネルギッシュなリズムと迫力で演奏しています。

Artist

ガイスター・デュオ(ダヴィド・サルモン&マニュエル・ヴィエヤール)
2019年国際シューベルトコンクール二重奏部門第2位、2021年モナコで開催された国際4手ピアノ国際コンクール第1位、2021年ミュンヘン国際コンクールピアノ・デュオ部門第1位(および5つの特別賞受賞)。二人ともパリ出身、パリの地方音楽院で学ぶ。南仏で開催されるアカデミーに向かう電車の中で、ピアニストや作曲家の好みが非常にぴたりと合い、意気投合、ピアノ・デュオを結成することになった。それぞれハンス・アイスラー音楽院(ヴェイヤール)とパリ国立高等音楽院(サルモン)でピアノ演奏の技量を磨く。デュオとして、パリ国立高等音楽院室内楽修士課程でクレール・デゼールのもとで研鑽を積む。2020年のナントでのラ・フォル・ジュルネ音楽祭で、ベートーヴェンの4手作品全曲を演奏するなど、音楽祭・演奏会等出演多数。

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