ジョージ・ウォーカー:作品集

ウェルザー=メスト&クリーヴランド管
アメリカを代表する作曲家、
ジョージ・ウォーカー作品集!
ピューリッツァー賞受賞作「ライラック」収録

  • アーティスト:フランツ・ウェルザー=メスト、クリーヴランド管弦楽団、ラトニア・ムーア
  • レーベル:TCO
  • 品番:TCO-0005
  • ジャンル:ジャンルクラシック管弦楽現代音楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:STEREO

TRACK LIST

ジョージ・ウォーカー:
・アンティフォニー
・シンフォニア第4番「Strands」
・ライラック(ソプラノ:ラトニア・ムーア)
・シンフォニア第5番「Visions」

フランツ・ウェルザー=メスト
クリーヴランド管弦楽団
ラトニア・ムーア(ソプラノ/ライラック)
録音:2020年10月、2021年10月、2022年3月、ジャック・ジョセフ・アンド・モートン・マンデル・コンサート・ホール/セヴェランス・ミュージック・センター

★フランツ・ウェルザー=メストが率いるクリーヴランド管のレーベル最新作は、2022年が生誕100年となるアメリカを代表する作曲家、ジョージ・ウォーカー(1922-2018)の作品集!ピューリッツァー賞を受賞した声楽とオーケストラのための作品「ライラック」、そして弦楽合奏のための「アンティフォニー」およびシンフォニア第4番&5番を収録しています。
「ジョージ・ウォーカーの音楽はとても濃密で、それが10分ほどの作品だとしても、30分の長さのほかの音楽と同じくらい精神的に疲弊します。トリッキーであり、難しく、要求が多く、挑戦的で、激しさと本物の声があります。私はそれを非常に楽しんでいます。」(ウェルザー=メストの言葉)
ジョージ・ウォーカーは、1996年に音楽家として初めてピューリッツァー賞(音楽部門)を受賞した、アメリカを代表する作曲家。1922年、ジャマイカからの移民で医師であった父と、アメリカの政府の印刷局で働いてウォーカーの才能を早くから認めた母のもとに生まれました。オバーリンでピアノを学んだのち、カーティス音楽院でピアノと作曲を学び、1945年、同音楽院初の黒人の卒業生となりました。クリーヴランド管との縁は、1947年4月にまでさかのぼります。当時就任2年目に入ったばかりの音楽監督、ジョージ・セルに「親愛なるマエストロ・セル、はじめてお便り申し上げます。この弦楽合奏のためのアダージョをご覧いただきたく存じます。この曲を気に入っていただき、演奏していただけることを願っています。・・・」という手紙とともに、作品を送ったのです。セルはこの時この作品を演奏はしませんでしたが、のちにこれは「弦楽のためのリリック」という名で傑作のひとつに数えられることとなりました。ウォーカーは、生涯を通じて、自分の音楽を世界の偉大なオーケストラや有名なホールで演奏してもらうために闘い続けました。ウォーカーは2018年、彼の作品に再び注目が集まるのを見届けることなく、96歳でこの世を去りました。
本盤の中でも特に注目なのが、声楽とオーケストラのための作品「ライラック」。ウォルト・ホイットマンによるエイブラハム・リンカーンへの追悼詩「When Lilacs Last in the Dooryard Bloom'd」の4節に合わせたこの作品で、ウォーカーは、この作品でピューリッツァー賞を受賞しました(ボストン響による委嘱作、世界初演は小澤征爾の指揮によって1996年に行われました)。無調作品ですが、歌の旋律は常にハーモニーに彩られて、ライラック、鳥、星というこのテキストの3つの重要な要素が効果的に音で描かれてゆきます。

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