★当時ウィーン・フィルの第1首席クラリネット奏者として活躍していたペーター・シュミードルをソリストに迎え、ウィーンのコンツェルトハウスで収録されたバーンスタイン＆ウィーン・フィルによるモーツァルトのクラリネット協奏曲。モーツァルトが最後に作曲した協奏曲であり、唯一のクラリネットのための協奏曲。モーツァルトが当時の名クラリネット奏者アントン・シュタードラーと出会ったことで生まれたクラリネット五重奏曲とともに人気の高い作品。カップリングは、ムジークフェラインザールで収録された交響曲第25番。映画『アマデウス』の冒頭で印象的に使われたことでも有名です。モーツァルトが作曲した40曲以上の交響曲の中でも短調の楽曲はこの25番と40番だけ。当時ドイツでおこった文学運動「疾風怒濤（シュトゥルム・ウント・ドラング）」の影響を受けた作風で独特の緊張感を漂わせる楽曲。晩年のバーンスタインらしい濃厚さに憂いを帯びた音楽が決して飽くことのない演奏を作り上げています。