モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」&交響曲第31番「パリ」、オーボエ協奏曲

ベルリン古楽アカデミーがモーツァルトの交響曲録音をスタート!
第1弾は「パリ」と「ハフナー」。
レフラー独奏のオーボエ協奏曲も併録!

  • アーティスト:ベルリン古楽アカデミー、クセニア・レフラー、ベルンハルト・フォルク
  • レーベル:PENTATONE
  • 品番:PTC-5187059
  • ジャンル:ジャンルクラシック交響曲協奏曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:CD
  • その他の製品情報:DDD ディジパック仕様
  • 収録時間:64:50
  • 付属品:輸入盤・日本語帯付

TRACK LIST

モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」&交響曲第31番「パリ」、オーボエ協奏曲

モーツァルト:
1.-4.交響曲第35番 ニ長調 K.365「ハフナー」(1783)
5.歌劇『後宮からの誘拐』K.384(作曲者自身によるハルモニームジーク版)より「序曲」(1782)
6.-8.オーボエ協奏曲 ハ長調 K.271k/K.314(1777)*
9.-11.交響曲第31番 ニ長調 K.297/300a「パリ」(1778)
12.交響曲第31番より第2楽章「アンダンテ」の初稿版

クセニア・レフラー(オーボエ)*
ベルリン古楽アカデミー
ベルンハルト・フォルク(コンサートマスター)
ライヴ録音:2022年9月27~29日/アルト=ブリッツ、クルトゥーアシュタール(ベルリン)
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルノー・ロランジェ(PENTATONE)
レコーディング・プロデューサー:ミヒャエル・ハーフェンシュタイン

★ベルリン古楽アカデミー(Akamus)が、PENTATONEレーベルでモーツァルトの交響曲録音をスタート!第1弾となるこのアルバムでは、20代のモーツァルトが作曲した交響曲第31番「パリ」と第35番「ハフナー」が選ばれています。
★1778年、モーツァルトが22歳の時にパリで依頼され、完成させた交響曲第31番は、その地名を取って「パリ」の愛称で知られています。私的な場での初演の後、パリの公開演奏会であるル・コンセール・スピリチュエルで演奏され、その後何度も演奏されている成功作でした。当時の最大規模のオーケストラの編成(弦楽器群に加え、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、ホルン、トランペットが各2、ティンパニ)で、モーツァルトがはじめてクラリネットを導入した交響曲となっています。ル・コンセール・スピリチュエルでの2回目の演奏会の際に、第2楽章が変更されたので、第2楽章には2種類の稿が残存しています。どちらの稿が最初に作られたかには異論があるようですが、この2種類の稿はかなり印象の異なるため、この録音では、一般的に演奏される稿を第2楽章に配置し、異なる稿は「初稿」としてアルバムの最後に収録しています。聴き比べができるうれしい内容です。
★1782年に完成した交響曲第35番は、ザルツブルクの名家の息子で、モーツァルトの友人でもあったジークムント・ハフナー二世およびハフナー家のために作曲されたセレナードを基としていることから、その姓を取って「ハフナー」と呼ばれています。2オクターヴの跳躍から始まる印象的な冒頭のテーマを持つ交響曲で、「パリ」と同じく大規模な編成を取っています。
★このアルバムには、20代のモーツァルトの作品を代表するこの2曲の交響曲に加え、やはり同時期に作曲されたオーボエ協奏曲と「後宮からの誘拐」の序曲が収録されています。オーボエ協奏曲は、ザルツブルクの宮廷楽団に仕えていたイタリアのベルガモ出身のオーボエ奏者ジュゼッペ・フェレンディスのために1777年の夏に作曲されたとされています。「後宮からの誘拐」は1782年に完成した3幕のドイツ語による歌劇で、1778年7月にウィーンのブルク劇場で初演されました。当時のエキゾティックな「トルコ趣味」が特徴的な歌劇となっています。既存の作品をトルコ軍楽隊の影響を受けた管楽合奏(ハルモニームジーク)用に編曲して演奏することが当時流行していましたが、ここではモーツァルト自身による管楽器合奏編曲版の「序曲」が収録されています。交響曲第35番「ハフナー」の終楽章のテーマは「後宮からの誘拐」から取られており、それを示すようにアルバムでは「ハフナー」のすぐ後に「後宮からの誘拐」のハルモニームジーク版「序曲」が配置されているのです。こうしたアルバム構成の妙もさすがベルリン古楽アカデミーのアルバムと言えるでしょう。
★2022年に結成40周年を迎えたピリオド楽器オーケストラの老舗であるベルリン古楽アカデミー。現在までピリオド楽器演奏のトップランナーであり続け、先鋭的な演奏で常に注目を集める録音をリリースしています。このモーツァルトでは、弦楽器6-5-4-3-2の編成で臨んでいます。ベルリン古楽アカデミーの演奏は豪放にして繊細。圧倒的なトゥッティ、細やかに色彩が変化する緩徐楽章のハーモニーなど、相反する特徴が自然に共存するすばらしい演奏です。オーボエ協奏曲では、同団の首席オーボエ奏者である、ピリオド・オーボエの第一人者クセニア・レフラーが担当し、美しい音色と圧巻のテクニックを聴かせてくれます。ハルモニームジーク版の「後宮からの誘拐」序曲における管楽器奏者たちの妙技ぶりも聴きものです。シリーズの続編に、期待が高まるベルリン古楽アカデミーのモーツァルトの交響曲シリーズ第1弾です。

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