宗教曲集(ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス/モーツァルト:レクイエム/ヴェルディ:レクイエム)

ニューヨーク時代のワルター“伝説”の名演ライヴ―「ミサソレ」「モツレク」「ヴェルレク」、望みうる最高音質で国内盤初登場!

  • アーティスト:ブルーノ・ワルター
  • レーベル:EPITAGRAPH
  • 品番:EPITA-030/2
  • ジャンル:ジャンルクラシック声楽曲
  • 価格:オープン価格
  • 形態:3UHQCD
  • その他の製品情報:MONO
  • 収録時間:78:02/ 56:13 / 77:19
  • 付属品:日本語帯・解説・歌詞対訳付(解説:山崎浩太郎)

TRACK LIST

宗教曲集(ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス/モーツァルト:レクイエム/ヴェルディ:レクイエム)/ワルター【3UHQCD】

DISC 1 ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス ニ長調 Op.123
エレノア・スティーバー(ソプラノ)/ナン・メリマン (メゾ・ソプラノ)/ウィリアム・ヘイン (テノール)/
ロレンツォ・アルヴァリ(バス)/ウェストミンスター合唱団/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1948年4月18日 カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ)

DISC 2 モーツァルト:レクイエム ニ短調 K. 626 (ジュスマイヤー版)
イルムガルト・ゼーフリート (ソプラノ)/ジェニー・トゥーレル (メゾ・ソプラノ)/レオポルド・シモノー(テノール)/
ウィリアム・ウォーフィールド (バリトン)/ウェストミンスター合唱団/ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1956年3月11日 カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ)

DISC 3 ヴェルディ:レクイエム
ジンカ・ミラノフ(ソプラノ)&ハイディ・クロール(ソプラノ)/ロザリンド・エリアス(アルト)/
カルロ・ベルゴンツィ(テノール)/ジョルジョ・トッツィ(バス)/メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団
録音:1959年3月29日 メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク(ライヴ)

ブルーノ・ワルター(指揮)

Produced by Epitagraph(原盤:エピタグラフ)

★エピタグラフ・レーベルによるワルター没後60年企画のライヴ録音シリーズ。モーツァルト、ブラームス、マーラー、ブルックナーと続けてきて、今回は3大宗教曲集①ベートーヴェンのミサ・ソレムニス②モーツァルトのレクイエム③ヴェルディのレクイエム。
★ベートーヴェン:ミサ・ソレムニス・・・宇野功芳氏がクレンペラー盤と並ぶこの名曲の代表的名演として海外盤を著作で紹介してきましたが、「欠点は録音の、あまりの悪さ」でした。それが今回、目覚ましく音の状態が良いのが登場!
「これはワルターの最高傑作の一つであるばかりでなく、同曲CD中、クレンペラーのそれと並んで演奏面では一、二を争うものである。・・・クレンペラーの、遅いテンポを一貫させた堂々たる造型に対し、ワルターのはテンポを緩急自在に動かした極めて動的な表現で、好みからいえば、ぼくは断然ワルターを採りたい。」(『名指揮者ワルターの名盤駄盤』宇野功芳著、講談社+α文庫1995年刊)
また、「放送録音ディスクが良い音で残っている。残念なことに、最近出ているグロテスクに歪んだ音源によるコンパクト・ディスクは、1948年4月半ばにカーネギーホールで聴かれた崇高な演奏をひどく不当に扱っている。」(『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』エリック・ライディング&レベッカ・ペチュフスキー共著、高橋宜也訳、音楽之友社2015年刊)として、本書籍では「数ヶ所の乱れを別とすれば、これはワルターの名演の一つである。キリエで醸し出される優しさ、唖然とするようなグローリアでの歓喜の激しい爆発、クレドの力強い信念の表出、サンクトゥスの揺りかごを揺らすような祝福、そして人生の重荷を厳かに思い、平安を乞い願うアニュス・デイ。スティーバーとメリマンは特に見事で、甘美な声色というのではなくて自分のパートを息づかせるドラマがすばらしく、神々しい熱狂にすっかり我を忘れているようであるが、オーケストラと合唱も、神にささげる恍惚とした喜びの音を奏でるのにひと役買っている。ワルターの、自分の巨大なヴィジョンを大編成の演奏家に伝達する能力と、テンポを変化させて歌手とオーケストラから多彩な抑揚を引き出す技は、時には息をのむほどである。」と称賛されております。
★モーツァルト:レクイエム・・・1956年3月10・12日、モーツァルト生誕200年記念にワルターは米コロンビア・レコードにセッション録音し、この名曲の代表盤を完成していますが、11日にカーネギー・ホールでのモーツァルト・フェスティバルで披露していました。ワルターは4人の独唱者(ゼーフリート、トゥーレル、シモノー、ウォ―フィールド)とのピアノ・レッスンの際、本番中は暗譜して歌うように要請。はたして本番では、四重唱として室内楽的なまとまりのある美しい音楽となったと、ウォ―フィールドは後年の雑誌インタビューで語っています。音も良好。最後の拍手歓声がすごく、当時のワルターのモーツァルトへの人気ぶりがうかがえるドキュメントとなっております。
★ヴェルディ:レクイエム・・・「ミサ・ソレムニス」と同様、ワルター唯一の録音。何度も演奏してきましたが、レコーディングの機会に恵まれず、1959年3月27日と29日、つまり聖金曜日と復活祭の日にメトロポリタン・オペラでのお別れコンサートでこの曲を演奏、2日目の記録が本ディスクになりました。当時激しい合唱を含むこの曲を指揮するには老年のワルターには無理ではないかとの声も出ていた中、「首尾一貫した力強い演奏ができなくなっているとうかがわせるものはない。彼の熱のこもった気合の声や独唱者たちへのしばしばこちらまで聞こえる指示の言葉は、演奏行為に完全に没入している人間の様を表している。― ニューヨーク・タイムズ紙‘59.3.29」(前掲『ブルーノ・ワルター 音楽に楽園を見た人』)
なお、ソプラノ・パートのミラノフは「怒りの日」を歌い終わってから体調不良で降板、代役で控えていたクロールに替っています。
★以上3曲とも、曲の最初から終わりまで途切れはなく、終了後の拍手も入っています。それぞれ1枚のディスクに収録。いずれも放送原盤ディスクからの復刻にともなうスクラッチ・ノイズが多少ありますが、従来の海外盤をも凌駕する明瞭な音質で登場!国内盤初発売になります。さらに“高音質CDの決定版”であるUHQCD仕様で発売!歌詞対訳付き。

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