ワーグナー名演集(1952)/フルトヴェングラー SACD-Hybrid

1952年にフルトヴェングラーが公開放送録音でおこなったワーグナーの管弦楽名曲集。
情熱と気迫がほとばしる全5曲の名演、初のSACDハイブリッド化!

  • アーティスト:ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、トリノ・イタリア放送交響楽団、ローマ・イタリア放送交響楽団
  • レーベル:KING INTERNATIONAL
  • 品番:KKC-4350
  • 国内盤:(国内企画)
  • ジャンル:ジャンルクラシック管弦楽
  • 価格:オープン価格
  • 形態:SACD Hybrid
  • その他の製品情報:MONO
  • 収録時間:64:12
  • 付属品:国内製作・日本語帯・解説付(解説:宇野功芳)
  • 入荷予定時期:2024年6月20日(限定発売)

TRACK LIST

ワーグナー名演集(1952)/フルトヴェングラー SACD-Hybrid

1 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
2 ジークフリート牧歌
3 楽劇「神々のたそがれ」-ジークフリートのラインの旅
4 楽劇「神々のたそがれ」-ジークフリートの葬送行進曲
5 楽劇「トリスタンとイゾルデ」-前奏曲と愛の死

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
トリノ・イタリア放送交響楽団(1-3,5)
ローマ・イタリア放送交響楽団(4)
録音:1952年6月6日 トリノ(1-3)、同年5月31日 ローマ(4)、同年3月11日 トリノ(5)(放送用ライヴ)

★ふたつの「指環」(1950年ミラノ盤と53年ローマ盤)の間の年、1952年にフルトヴェングラーはイタリアでRAI(イタリア放送協会)のためにワーグナーを盛んに指揮していました。
1月14日 「ワルキューレ」第1幕(ローマで)、3月11日 「トリスタン」前奏曲と愛の死(トリノで)
5月31日 「神々のたそがれ」第3幕(ローマで)、6月6日 「オランダ人」「牧歌」「ラインの旅」(トリノで)
★1952年にフルトヴェングラーが公開放送録音でおこなったワーグナーの管弦楽名曲集(全5曲)。前半の3曲は52年6月6日トリノで行ったコンサートの前半のプログラム、85年に伊チェトラから発売されたLP「ワルキューレ」第1幕の余白に収録、キングレコードでは同年3月11日同じトリノでの「前奏曲と愛の死」とのカップリングでK17C-9539が発売されました。翌86年に52年5月31日の「神々のたそがれ」第3幕上演から「葬送行進曲」をカップリングして、全5曲のCD(K33Y-195)が発売され、91年にKICC-7094で再発されましたが、それ以来の登場で、しかも全5曲、初のSACD化になります!
★以下、宇野功芳のライナー・ノーツ(1985年記)より
このワーグナーは全5曲中3曲が今春に初発売されたばかりの演奏という点に大きな意義がある。もっとも、初発売といっても音が悪いのでは価値も薄いが、これらはすべて1952年6月6日にトリノで行われた公開放送録音だけに鑑賞用としても充分なものがあり、巨匠のファンを喜ばすことであろう。(中略)
・歌劇「さまよえるオランダ人」序曲 ・・・本CDの他に1949年のウィーン盤があるだけなので貴重である。速い部分はより速く、遅い部分はより遅い、という彼一流の基本スタイルはウィーン盤と同じだが、あれほどやりすぎてはいない。しかしティンパニの嵐、生きもののような弦の速い動きは、ベートーヴェン風のワーグナーとしてユニークである。
・ジークフリートの牧歌 ・・・「オランダ人」と同じく、他には1949年のウィーン盤があるだけだ。このCDはウィーン盤より3年後の録音で しかもライヴだけにいっそう上出来だ。冒頭の温かい情感と人間味にあふれた弦の響きやハーモニーは誰にもまねの出来ないフルトヴェングラー・トーンで、まるで聴く者の心に寄り添ってくるようだ。
・ジークフリートのラインの旅 ・・・全曲盤を除くと、既発売のレコードはウィーン・フィルによる2種 (1949年、1954年)のみで、それにこの1952年のCDが加わったことになる。解釈はほとんど変わりがなく、クナッパーツブッシュの悠揚迫らぬ巨大さには欠けるが、「ラインの旅」が始まるところでテンポを速め、いざ出発という興奮を示す動的な表現がいかにもフルトヴェングラーらしい。
・ジークフリートの葬送行進曲 ・・・「葬送行進曲」には7つの録音がある。演奏はいずれも一長一短で、フルトヴェングラー臭の強いワーグナーになっている。このCDに含まれているのは、「神々のたそがれ」の第3幕だけを演奏会形式で指揮したものの中からの抜粋である。 録音のバランスに問題があり、フルトヴェングラーの意志が今一つ伝わって来ない。
・前奏曲と愛の死 ・・・フルトヴェングラーの十八番だけに録音は5種を数える。 演奏はどれも超一級だ。すごい心の厚味、 優しい思いやり、むせるような歌、繊細美の極、そして「愛の死」の最後のはかなさ、本当にすばらしい「トリスタン」 だ。
★今回の全5曲、世界初のSACD Hybrid化!ミラノ・ディスコス社が制作したアナログ・マスターテープ(1/4インチ幅、2トラック、秒速38cm)をキング関口台スタジオであらたにデジタル・リマスタリングし直して発売!明瞭にして重厚で迫力のあるサウンドをご堪能ください。

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